2011年05月26日(木)
1-3月期GDPは前期比1.84%増に小幅上方修正、予想は下回る
[経済指標]
実質国内総生産(GDP)改定値
出所:米商務省、NY8:30発表、季節調整値、年率、単位10億ドル
| 11年1Q | 速報値 | 10年4Q | 市場予想 | ||
| 実質国内総生産 | ↑1.84% | ↑1.75% | ↑3.11% | ↑ 2.0% | |
| 個人消費 | ↑2.17% | ↑2.72% | ↑4.02% | ||
| 国内投資 | ↑12.29% | ↑8.48% | ↓18.74% | ||
| 物価指標 | |||||
| >GDPデフレーター | ↑1.90% | ↑1.90% | ↑0.38% | ↑ 1.9% | |
| >個人消費支出(PCE) | ↑3.76% | ↑3.81% | ↑1.72% | NA | |
| >>コア | ↑1.43% | ↑1.46% | ↑0.43% |
米商務省によると、1-3月期実質国内総生産(GDP)改定値は前期比1.84%増加となった。2009年7-9月期から7四半期続けて増加で、また速報での伸び率1.75%を上回る。それでも、伸び率は3四半期ぶりに小さく、市場の予想以下でもあった。
GDPが限定的にも上方修正となった背景にあるのが設備等の伸び率上方修正である。速報で1.79%が3.38%に改定。建造物への投資で16.84%減少とマイナス幅が速報の21.81%以下であり、しかしこれは4四半期ぶりの大きな落ち込みだ。機器・ソフトウエアは11.59%増加で据え置き。
在庫投資は522億ドル増加した。速報の438億ドルから上方修正。GDPへの寄与度が0.93ポイントから1.19ポイントにアップである。
住宅投資に関すると、速報で4.11%減だったの対し、改定値は3.27%減少となった。GDPにはマイナス要素であるが、0.07ポイントと速報の0.09ポイントより僅かに小さい。
貿易収支で赤字幅は3997億ドルから3985億ドルに修正だった。輸出が9.17%増加し、速報での伸び率4.97%から大きくアップ。修正により、2010年1-3月期以来の高い伸びになった。モノが速報で7.84%増だったのに対し,改定値では13.20%増加。サービスは1.72%減少から横ばいに修正である。輸入も速報の4.39%増を上回る7.55%増加に改定。モノの伸び率が5.86%から9.50%、サービスは2.78%減から1.78%減にそれぞれ改定だ。
政府支出が5.14%減少した。速報の5.24%より若干小幅のマイナス。地方政府での支出減少幅が3.34%から3.15%に改定となったことによる。連邦政府では速報と変わらず、2000年1-3月以降最大となる7.91%のマイナス。
経済の3分の 2に当たる個人消費支出は2.17%増加した。2009年7-9月期から増加基調を続けた格好になるが、伸び率は速報の2.72%から下方修正。このため、3四半期ぶりの低い伸びとなった。耐久財と非耐久財揃って伸び率が8.92%、1.05%に下方修正。エネルギー製品の消費は5.97%落ち、速報の1.27%より大きなマイナス幅である。しかし、食品では1.19%増加から1.58%増に上方修正だった。サービスは6四半期連続増加だが、速報で2008年1-3月期以来の高い伸びとなる1.70%増だったのから1.48%と前期と同じ伸び率に改定。
物価については、個人消費支出物価指数(PCE)が前期比3.76%上昇した。速報の3.81%より僅かに下方修正である。エネルギーと食品を除いたコア指数伸び率は1.46%から1.43%に改定。前年比較すると全体の上昇率が1.55%から1.54%に改定で、コア指数は0.86%と速報のままだった。
Posted by 松 5/26/11 - 08:37



