2007年10月12日(金)
EUでコーン輸入許可発行が大幅増加
[穀物・大豆]
欧州連合(EU)が12日に発表したデータによると、今年に入ってコーンの輸入許可発行が著しく増えている。2007/08年度第15週の時点で計391万トンのコーン買い付けが承認され、これは前年同期の116万トンの3倍を超える。また、2005/06年度の56万2000トンからは7倍近くアップ。また、ソルガムの輸入も激増しており、これは圏内で飼料向け穀物が不足しているためである。東EUでは干ばつ、西側では大雨に見舞われ、いずれも今年度の穀物生産は不調。2年連続の不作から在庫の取り崩しが進んだ。圏内の主要穀物である小麦の価格は高騰し、このためコーンやソルガムの輸入が大きく伸びる格好となった。
なお、コーン及びソルガム需要が特に増加しているのはスペインやポルトガル、ドイツ、オランダといった既存の加盟国。今年分から新たに加盟したブルガリアとルーマニアのデータも含まれているが、このために統計がぶれたというわけではないようだ。
Posted by 直