2007年10月12日(金)
産油国は需要の伸びに追いついていない、米エネルギー長官
[エネルギー]
ボドマン米エネルギー長官は12日、CNBCのインタビューに答え、産油国が需要の伸びに追いついていないのは明らかだと、現在の価格上昇がファンダメンタルズに基づいているとの考えを示した。産油国の生産余力が不足しているため、以前ほど柔軟に生産量を増やすことが出来なくなっていると指摘、原油価格が史上最高値を更新する展開となっているのは、在庫の取り崩しが進んでいることの他、ドルの下落やトルコがイラク北部に侵攻するのではとの見方が背景にあるとした。
OPECが日量50万バレルの増産を決定したのは歓迎すべきことだが、それが価格を沈静化させるのに十分なものかについては疑問が残ると指摘。生産者は価格をコントロールする力を失っており、今の石油価格はNYやロンドン、フランクフルトや東京のトレーディングルームで形成されているとした。また、米経済の回復力は非常に強いものの、石油価格高騰による経済への影響を懸念しているという。
Posted by 直