カナダ統計局は2日に発表した同国の2008年度農産物生産推定で、小麦の生産見通しを引き上げた。最新見通しは2726万6000トン。従来見越していた2542万6000トンを上回り、また前年の2005万4000トンから36.0%増の見方である。デュラム小麦を除いて前年比35.6%増の2219 万5000トンをみており、これは従来推定2051万6000トン、過去5年平均の1940万トンいずれも上回る。デュラム小麦は37.7%増の507万トン。

コーン生産は989万3000トンとした。前年比15.1%減少の見方。ただ、前回報告より1000トン引き上げた。大豆は316 万7000トンから324万トンに改定し、これは20.2%増加になる。カノーラは14.1%増えて1087万トンと見越している。前回報告の1037万 5000トンより高めの見方。

統計局は、生産推定のベースになる調査を収穫の最中に当たる9月2日から9日に行ったという。8月下旬に発表した前回の生産見通しは7月の収穫開始前の調査に基づいていた。