2008年10月10日(金)
9月輸入物価指数は前月比2.99%下落
[経済指標]
米労働省が発表した9月の輸入物価指数は前月比2.99%低下した。2ヶ月連続の低下。また、8月の下げ率が速報での3.70%から2.57%に改定となり、この結果、9月は落ち込みペースが速まって2003年3月以来の大きな落ち込みだ。石油および石油製品の価格が前月を8.97%下回った。こちらも8 月分が速報段階での12.80%のマイナスから8.25%低下に改定。9月は前月以上に下がって、2006年10月以来の大幅ダウンである。非石油の輸入物価指数が0.87%下がった。9月は2003年4月に約1%下がったのに次ぐ落ち込み。なお、石油関連、非石油も2ヶ月連続低下だった。
9 月の輸入物価を項目別に見ると、工業製品は6.53%落ちた。前月に続いて石油関連の値下がりによるところが大きく、しかし耐久財、石油以外の非耐久財でも前月割れ。石油を除いて工業品は2.94%のマイナスで、前月以上の下げ率である。自動車及び自動車部品は0.09%、自動車を除いた消費財が 0.10%それぞれ下がった。資本財は前月と同じく0.11%のマイナス。
9月の輸入物価指数は前年比較で14.53%下がった。前月からの大きな落ち込みに伴い、2ヶ月連続で前年からの上昇ペースが緩んだ。また2月以来の低い伸びである。石油を除くと前年比較で6.54%上昇し、伸び率は5ヶ月ぶりの低水準。
9月の輸出物価指数は前月から0.95%低下した。農業製品は0.27%、非農業製品が0.99%のマイナス。輸入同様に、輸出指数も農業製品、非農業とあわせて2ヶ月連続ダウンとなった。
Posted by 直