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2008年10月16日(木)

10月フィラデルフィア連銀指数はマイナス37.5、予想以上の大幅低下
  [経済指標]

フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した10月の企業景況感指数はマイナス37.5となった。1990年10月以来の低水準。市場予想も大きく下回った。 10月は9月のプラス3.8から40ポイント強落ち込んだことになり、これは調査史上最大の前月比マイナス。ゼロから下回る分が大きくなるだけ景気に対する悲観ムードが強まっていることを意味するが、10月の指数は景況感が激しく冷えたことを示すデータである。

10月は活動別にも軒並み振るわなかった。新規受注がマイナス30.5と1980年4月以来の低水準である。出荷は2001年2月以降みることのなかったマイナス18.8。いずれも前月にゼロを上回っていたのからマイナス転落でもある。雇用はマイナス18.0。7ヶ月連続してゼロを下回り、また10月は2001年12月以来の水準に低下だ。受注残はマイナス27.5で、1996年1月以来の水準に落ちた。納期は前月のマイナス5.1から2001年8月以来となるマイナス20.2にダウン。在庫はマイナス22.3で、昨年10月からマイナス圏での推移が続いている。

生産コストを示す支払い指数が前月の31.5から7.2に大きく下がり、これは2003年7月にマイナス0.4をつけて以来の低水準だ。販売価格を示す受取り指数は5.3。やはり前月の15.5から大幅ダウンで、昨年9月以来の低水準。

向こう6ヶ月の見通しを表す指数がマイナス4.2となった。7ヶ月ぶりにゼロを割った。活動別でも揃って縮小を見越していることを示す水準だ。新規受注がマイナス3.6で、今年2回目のマイナス転落。出荷はマイナス12.3となり、1979年8月までさかのぼる低さである。雇用はマイナス12.8。1998 年7月以来の低水準だ。設備投資は3月以来となるマイナス2.0に下がった。受注残、納期もマイナス圏に落ち、在庫は取り崩しが進む見通しを示している。

支払い見通し指数が9月の41.7から14.5に4ヶ月連続で下がり、2001年11月以来の低水準だった。受取り見通し指数は28.9から8.9、2003年5月以来の水準に下がった。

Posted by 直   

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