2008年10月23日(木)
段階的な減産も重要な選択肢の一つ、OPEC議長
[エネルギー]
OPEC議長を務めるアルジェリアのヘリル石油相は23日、翌日の緊急総会出生のため滞在中のウィーンで記者団の質問に答え、OPECは目先数ヶ月に渡って生産量を段階的に削減する可能性があることを示唆した。これは選択肢の一つとして、除外できないという。必要ならば電話会議のみで減産を決定することもできるし、将来的には需要動向次第で生産量を引き上げることもあるとも述べた。
具体的な減産幅の見通しについては、話し合いが行われる前に決めてしまうのは非常に難しいとし、もっとも可能性のある結果が減産ということだと述べるにとどめた。また、非OPEC諸国に協調減産を呼びかけている件については、ロシアに(減産を)打診していることを明らかにした。
世界的な金融危機については、既に新規の石油開発計画に影響を及ぼし始めていると指摘、カナダのアサバスカ・オイルサンドプロジェクトを例に挙げ、1バレル90ドル以下の水準では継続が不可能だとした。また90ドルという価格は世界経済の押し下げ要因とはならないとも述べている。
Posted by 直