2006年11月13日(月)
インフレに対し依然強い警戒感、ECB理事
[要人発言]
ゴンザレス・パラモECB理事は13日、スペインで開かれた会議の場で、ECBはインフレに対し
依然として強い警戒感を持っていると発言した。最新の金融、経済要因の分析結果は、
物価に対するリスクを指し示していると指摘。「マネーの増大は資産価格の上昇を伴うが、
物価上昇の兆候が出てくるのは3、4年後になるかも知れない。」 と、
予防的な金融引き締めの必要性を訴えた。
Posted by 松
2006年11月10日(金)
国際収支の不均衡は徐々に是正、中国人民銀行総裁
[要人発言]
周・中国人民銀行総裁は10日、ECB主催の中央銀行会議で講演を行い、
国際収支の不均衡問題は、徐々に解決されていくべきとの見解を示した。
2003年以降の国内経済の急成長については、同年以降我々が予想し得る
以上の非常に速いペースで状況が変化したと分析。
マネーサプライの伸びについては、健全と思われるペースより速いと
しながらも、インフレは低く抑えられているとした。
中国経済は転換期を迎えており、中央銀行も政策変更を迫られているとも述べた。
中国の貿易黒字が記録を塗り替えている点についても触れ、国際収支の
不均衡は中国経済が健全なうちに是正されるべきとの考えを述べた。
これは国際間の協力や為替の調整により、徐々に行なわれていくとした。
周総裁は講演前の取材に対し、為替政策に変更は無いとする一方、
目先の金利政策についてはコメントを避けている。
また講演後には、ドルをはじめ外貨を売却する予定は無いともコメントしている。
Posted by 松
マネーサプライはかつてほどの信頼性が無い、FRB議長
[要人発言]
バーナンキFRB議長は10日、ECB主催の中央銀行会議で講演を行い、
マネーサプライがインフレや経済成長を計る指標として
かつてほどの信頼性を持たなくなってきたとの見解を示した。
信頼性を低下させた大きな要因として、規制緩和やテクノロジーの
進歩による金融技術の大幅な革新を挙げており、支払方法の発達や
オンラインバンキングの成長によって、これまでとはまったく
異なった取引形態が急速に増加しているという。
その他、全体の半分から3分の2のドルが外国で保有されている点を指摘。
国境を越えたお金の動きは不正確にしか把握できない上、米国内の状況に
ほとんど関係の無いところで為替や金融の状況を大きく変えてしまうとした。
Posted by 松
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