2021年04月08日(木)
20/21年度世界穀物生産見通し上方修正、前年比2%増加・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、世界の2020/21年度穀物生産見通しを27億6520万トンと、3月時点での27億6130万トンから引き上げた。3回連続の上方修正、前年比にして2%増加になる。主にインドのコーン上方修正により、ロシアのコーン生産も若干引き上げて全体を押し上げる格好になったという。
小麦を7億7430万トンとみており、前年と比べて1.8%増加、過去最高を更新する。また、従来の7億7400万トンから小幅に上方修正である。コーンなどの雑穀は前年比2.1%増の14億7730万トンで、14億7410万トンから引き上げた。
FAOはこのほか、2021年の世界穀物生産が3年連続して増加するとの見通しを示した。北半球の一部で冬穀物の収穫が始まり、現時点で当初予想より若干良好とみられていることを指摘。この結果、小麦生産が7億8500万トンに一段と増え、記録を塗り替えるとの見通しである。欧州連合(EU)の生産は1億3700万トンに増加予想。小麦の増反と春の作付開始時の好天気がイールド改善につながるという。英国でも小麦の作柄は良好という。一方、ロシアでは2月の寒波を背景にした平年以上の冬枯れが懸念され、作付減少もあって7900万トンに減少の見通しとした。ウクライナの小麦生産は2750万トンと平均を上回る見通し。
米国の小麦作付は前年から5%増加だが、天候要因からのイールド見通しが振るわず、生産は小幅増加して約5200万トンになると予想した。また、アジアの小麦生産に関すると、パキスタンで平均以上の作付によって政府が見越す2700万トンに到達見通し。インドは1億900万トンと過去最高更新の見通しという。中国の生産予想は1億3550万トンで、前年とほぼ同水準。
2021年の雑穀については、南半球で収穫開始となり、アルゼンチンのコーン生産が5800万トンと平均を上回る見通しとなった。ブラジルは1億800万トンで過去最高を更新する南アフリカのコーン生産はイールド上昇と増反で、1700万トンに到達が見込まれるとした。北半球では、作付が始まったばかりで、最大の米国の公式見通しが1%増反となり、市場予想を下回ったことを指摘した。
2020/21年度の世界消費は27億6570万トンの従来予想から27億7670万トンに引き上げた。前年から2.4%増加して過去最高になる。小麦が7億6300万7億5450万トンに上方修正、前年から1.65%の増加になる。雑穀は14億9680万トンから14億9970万トンにやや上方修正、前年からは2.9%増加。
世界穀物貿易見通しを4億6440万トンから4億6620万トンに若干引き上げ、前年から5.8%増える。期末在庫は8億780万トンの予想で、前回報告時の8億1110万トンから下方修正。前年との比較で1.7%減少し、5年ぶりの低水準になる。
Posted by 直 4/8/21 - 09:22



