2021年04月14日(水)
IEA、2021年の世界石油需要見通しを前月から23万バレル引き上げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は14日に発表した月報で、2021年の世界石油需要が日量9,670万バレルと、前年比で570万バレル増加するとの見通しを示した。1-3月期のデータが予想を下回ったにも関わらず、通年での需要の伸びは前月から23万バレルの上方修正。経済見通しが上向いていることや、直近の経済指標に強気の内容が多くみられることが背景にあるが、経済の回復は依然として脆弱であり、いくつかの主要な消費国でCOVID-19の感染が依然として拡大しているとも指摘した。
世界供給は3月に日量9,290万バレルと、前月から170万バレル増加した。前月に寒波の影響で落ち込んだ米国の生産が回復したことが主な要因。4月には米国やブラジルの生産回復が進むほか、バイオ燃料の生産も増加、OPECプラスが減産を継続する中でも世界供給の拡大が続くという。サウジが日量100万バレルの自主的な追加減産を行ったことが背景にある。OPECプラス以外の産油国の生産は、2021年に前年から日量61万バレル増加、2020年には130万バレル減少していた。米国の生産は2020年に60万バレル減少したのに続き、2021年も10万バレル減少すると見られているが、前月からはやや減少幅は縮小された。
製油所稼働は3月に日量7,590万バレルと前月から日量100万バレル増加、前年同月比でも2019年以来で増加となった。寒波による停電の影響で落ち込んだ米国の稼働回復が背景にあるが、2019年3月の水準からは、依然として440万バレルの大幅な落ち込みとなっている。4月から8月にかけては日量で680万バレル増加するとの見通し、通年では日量450万バレルの増加となる。
OECD諸国の在庫は、2月末時点で29億7,700万バレルと、前月から5,580万バレル、7ヶ月連続で減少した。石油製品の在庫が6,680万バレルの大幅な落ち込みとなったのが主な要因。2016年-2020年の平均は、2,830万バレル上回る水準にある。3月には米国、欧州、日本の合計で、1,530万バレルの取り崩しになったと見られている。
Posted by 松 4/14/21 - 06:28



