2022年02月03日(木)
21/22年世界穀物生産見通し、210万トン上方修正・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、世界の2021/22年度穀物生産見通しを27億9340万トンと、昨年12月時点での27億9130万トン(12月のレポートは休み)から210万トン引き上げた。前年に比べて0.8%、3年連続増加となり、過去最高を再び更新する。
小麦を7億6960万トンから7億7560万トンに引き上げ、アルゼンチンとオーストラリアの上方修正が背景にある。ロシアとウクライナもやや引き上げたという。しかし、世界生産は前年との比較にすると0.1%と僅かにも3年ぶりの減少に変わらない。雑穀生産は15億70万トンの推定で、従来の15億330万トンから引き下げた。前年に比べると1.3%増加。ブルキナファソ、ニジェール、米国のソルガムが下方修正、欧州連合(EU)やウクライナ、米国のコーンは上方修正になったという。
2021/22年度の世界消費は28億510万トンの見通しを示し、前年比較にすると1.6%増加、過去最高も更新するが、従来の28億960万トンから引き下げた。飼料用需要が押し下げる格好になったとコメント。米国では価格面で小麦の飼料用消費が従来予想を下回るという。小麦消費が7億7580万トンの見通しで、7億7700万トンから下方修正。前年比1.9%増加になる。雑穀消費を15億1370万トンから15億960万トンに下方修正した。前年から1.4%増加
2021/22年度世界穀物貿易見通しは4億8030万トンから4億8130万トンに僅かに引き上げた。前年から0.4%、3年連続増加となる。期末在庫は8億2430万トンと見通し、8億2210万トンから上方修正、前年に比べると0.2%減少。
FAOはこのほか、2022年小麦生産が前年から小幅増加する見通しを示した。コスト要因から増反が妨げられるとコメント。EUの作柄は天候が寄与してまずまず良好だが、東部で限定的な積雪のために冬枯れのリスクがあることを指摘した。作付は暫定値で前年とほぼ変わらないとのことである。反面、米国では価格上昇を背景に2年連の作付増加。生産全般に上向く見通しだが、グレートプレーンズの干ばつ懸念があることを挙げた。ロシアの作付は過去5年平均を上回るとみられており、また昨年11月以降降雨と平均的な気温がイールド改善見通しを支えているとした。ウクライナの生育状態もまずまずという。インドの作付は政府の価格保証を背景に前年比増加の見通し。パキスタンでも記録的な価格上昇が貢献して増反が見込まれている。
南半球では雑穀の作付が進んでおり、アルゼンチンとブラジルの2022年コーン作付が価格上昇を反映して過去最高を更新する見通しという。アルゼンチンの中東部で乾燥によるイールドへの影響が懸念される中、ブラジルでは好天気の中平均的なイールドの予想とした。南アフリカのコーン作付は多雨や潤沢な国内在庫、印譜とコストの増加が響いて減反見通し。それでも、イールドは天気に恵まれて平均以上になるとみられているという。
Posted by 直 2/3/22 - 09:52



