2022年05月06日(金)
21/22年世界穀物貿易見通し上方修正、前年からは1.2%減少・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、2021/22年度世界穀物貿易が4億7310万トンと、前年から1.2%減少する見通しを示したが、前月時点での4億6940万トンから引き上げた。ウクライナの輸出は港の閉鎖で依然として停滞しているものの、ロシアの小麦輸出が継続。輸送や決済絡みの問題にもかかわらず、主にエジプト、イラン、トルコ向けに売却されたという。また、中国のコーン需要が依然として堅調なことやアルゼンチンのコーン輸出が予想以上に進んでいることが穀物全体の上方修正につながったという。小麦の貿易は1億8980万トンから1億9100万トン、コーンを含む雑穀が2億2630万トンから2憶2870万トンにそれぞれ引き上げられた。前年比にすると、小麦は1.0%増加だが、雑穀は4.1%減少。
世界の2021/22年度穀物生産推定は27億9860万トンから27億9930万トンにやや引き上げた。前年に比べて0.8%、3年連続増加となり、過去最高を再び更新する。小麦生産を7億7650万トンから7億7660万トンに修正し、前年比ほぼ横ばい。雑穀は15億1800万トンから15億190万トンに引き上げ、前年に比べると1.3%増加する。
2021/22年度の世界消費は27億8490万トンの見通しを示し、前年から0.9%増加、過去最高も更新するが、従来の28億8920万トンから引き下げた。小麦消費を7億7040万トンから7億6520万トンに下方修正した。前年比0.7%増加。雑穀消費は14億9830万トンから14億9890万トンに小幅引き上げた。前年との比較にすると0.8%増加。
穀物の期末在庫は8億5590万トンと見通し、前月時点での8億5070万トンから上方修正、前年に比べると2.8%増加となる。
FAOはこのほか、2022年世界小麦生産見通しを7億8200万トンと、前月報告時の7億8400万トンからやや引き下げた。米国が主な修正要因。干ばつによる冬小麦イールドへの影響に懸念を示した。ウクライナの過去平均以下の生産見通しを維持した。ロシアは好天気を背景に増加見通し。欧州連合(EU)は1億3400万トンから1億3950万トンに上方修正し、作付が東証の見通し以上であることを理由に挙げた。ただ、南部の乾燥からイールドは低下が予想されるという。インドとパキスタンの生産が小幅増加の見透し。北アフリカでは、モロッコをはじめとする干ばつを反映して減少が予想されている。
ブラジルの2022年コーン生産は過去最高を更新する見通しとなった。乾燥の影響は懸念されるが、記録的な作付増加が生産を押し上げるとの見方である。また、主要生産地のマットグロッソ州で作柄が良好なことを指摘した。アルゼンチンでは乾燥の影響からイールドが低下見通しであるものの、生産は過去平均を上回るとの見方も示した。南アフリカのコーン生産は東部の洪水でも平均以上を記録する見通し。米国の作付はコスト絡みで作付が4%減少する見通しとした。
Posted by 直 5/6/22 - 10:29



