2023年11月14日(火)
IEA、世界石油需要見通しを前月から引き上げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は14日に発表した月報で、2023年の世界石油需要が日量1億200万バレルと、前年から240万バレル増加するとの見通しを示した。前月からは10万バレルの引き上げとなる。このうち中国の需要は9月に日量1,710万バレルと過去最高を更新、前年比では180万バレル増加すると見られている。2024年の需要の伸びは日量93万バレルにまで鈍ってくると予想されているが、前月からは小幅引き上げられた。OECD諸国の需要は景気の減速懸念が重石となる中で2023年も小幅な伸びにとどまり、2024年には縮小に転じるとの見通しが示された。
世界石油生産は、10月に日量1億200万バレルと、前月から32万バレル増加した。米国のブラジルの生産が予想を上回るペースで増加したことが背景になる。2023年度には日量1億180万バレルと前年比で170万バレル増加、過去最高を更新するとの見通しになっている。2024年も非OPECプラスの産油国の生産増が全体を主導、日量160万バレルの増加が見込まれている。
製油所稼働は2023年に日量190万バレル増加するとの見通し、前月から20万バレル引き上げられた。2024年は100万バレルに伸びが鈍ると見られており、こちらは前月から据え置きとなった。2023年7-9月期に過去最高に近い水準で推移していた精製マージンは、10月に入って急速に低下、ガソリンのクラックスプレッドの縮小が主な要因となった。それでも中間留分などが高水準を維持したため、マージンは依然として過去5年平均を上回る水準となっている。
世界の石油在庫は、9月に前月から日量990万バレル増加したものの、依然として記録的な低水準にある。洋上在庫は2,530万バレルの積み増しとなったほか、OECD諸国の在庫も290万バレルの小幅増、一方で非OECD諸国の在庫は1,830万バレルの取り崩しとなった。2023年7-9月期は原油の在庫が1億4,140万バレルの大幅取り崩しとなった一方、石油製品在庫は1億1,270万バレル増加した。OPECプラスの大幅な減産や、製油所稼働の増加が背景にある。
Posted by 松 11/14/23 - 05:59



