2024年12月06日(金)
24/25年世界穀物生産推定下方修正、前年比0.6%減少・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、2024/25年度世界穀物生産推定を28億4090万トンと、11月の前回報告での28億4810万トンから引き下げた。2回連続の下方修正で、主にコーンと小麦の引き下げが全体を押し下げる格好になったという。前年の過去最高28億5700万トン(修正値)から0.6%の減少になる。
小麦の生産を7億9220万トンから7億8890万トンに引き下げ、前年の7億8900万トン(同)とほぼ同水準の見方になった。欧州連合(EU)の下方修正が背景にある。コーンを含めて雑穀の生産は15億1710万トンから15億1320万トンに下方修正、前年の過去最高から1.3%減少する。EUと米国ともに当初の予想を下回るとみられる。
2024/25年度の世界消費は28億5910万トンの見通しで、前回報告時の28億5740万トンから引き上げた。前年比較で0.6%増加。このうち小麦は7億9670万トンから7億9630万トンに小幅下方修正し、前年から0.1%ダウン、減少の見通しに戻ったた。雑穀は15億2490万トンから15億2610万トンに引き上げた。前年比0.4%増加。
穀物の貿易は4億8390万トンになるとの見通しで、4億8500万トンから引き下げた。前年と比べると4.6%減少。小麦が1億9830万トンで据え置き、前年比は5.4%減少。雑穀を2億3180万トンから2億3010万トンに引き下げ、前年比較で5.8%の減少見通し。穀物の期末在庫は8億8860万トンから8億7440万トンに引き下げた。前年に比べると0.7%の減少となる。
FAOはこのほか、北半球で2025年の冬穀物作付が行われているが、2024年の価格下落が作付意欲を鈍らせていることを指摘した。米国の冬小麦作付は平均的なペースで進捗。最近の降雨によって11月終わり時点で55%の作柄が良好となり、前年同期を5ポイント上回った。一方、EUの作付はスペイン南部など西部の多雨の影響から遅れているという。欧州東部の一部では晴天の中、作付は進んだが、水不足によって早期の生育が懸念されていることを挙げた。ロシアも土壌水分の不足を背景に作付は停滞。ウクライナも天候絡みの影響があるとした。
また、南半球の2025年穀物が作付機関にあり、アルゼンチンの早期段階では乾燥、また前年の害虫被害が引き続き足かせになっている。ブラジルでは、中部や南部の降雨を背景にイールド上昇期待が高まっているという。
Posted by 直 12/6/24 - 11:03



