2024年12月12日(木)
OPECプラスの減産縮小がなくとも2025年は供給過剰、IEA月報
[場況]
国際エネルギー機関(IEA)は12日に発表した月報で、2025年の世界石油需要が日量1億390万バレルと前年から110万バレル増加するとの見通しを示した。2024年に84万バレルから需要の伸びが拡大する。石油価格製品の需要が全体を主導する一方、運輸に関する需要は技術革新などの影響で伸び悩むという。中国の需要が減速する一方、アジアの新興国の需要が増加分の多くを占めるという。
2025年度の世界需給は、OPECプラスが年間を通じて減産幅の縮小を行わなかったとしても、日量95万バレルの供給過剰に陥ると予想。予定通り4月から減産の縮小を開始するなら、供給過剰幅は140万バレルに拡大するとした。
世界石油生産は11月に日量1億340万バレルと、前月から23万バレル増加した。リビアやカザフスタンの生産回復が背景にある。2025年度の生産は日量1億480万バレルと前年比で190万バレル増加、2024年の63万バレルからペースが拡大する。OPECプラスの減産幅の縮小を除外したとしても、非OPECプラスの生産は2024年、2025年共に150万バレル増加、米国やブラジル、ギアナ、カナダ、アルゼンチンの増加が背景にあるという。
製油所稼働は12月に日量8,430万バレルと、2024年の最高水準にまで増加すると見られている。季節的なメンテナンスや景気の減速を背景に落ち込んだ10月からは、約300万バレルの増加となる。通年では2024年が日量8,270万バレル、2025年には8,330万バレルと推定、前年比ではそれぞれ52万バレル、62万バレルの増加となる。精製マージンは、11月にアジアで中間留分を中心に上昇したが、大西洋岸ではガソリンとナフサが低下した。
世界の石油在庫は、10月に前月から日量3,930万バレル減少、製油所稼働の減少や世界需要の回復を背景に、石油製品の在庫は8,230万バレルと大きく取り崩しが進んだのが背景にある。OECD諸国の在庫は27億7,800万バレルと3,090万バレル減少、過去5年平均を9,160万バレル下回る水準にある。速報データによると、11月は洋上在庫と新興国が主導する形で、積み増しに転じると予想されている。
Posted by 松 12/12/24 - 09:13



