2010年07月29日(木)
IGC、小麦とコーンの世界期末在庫見通しを引き下げ
[穀物・大豆]
IGC月例報告
出所:国際穀物理事会(IGC)、単位100万トン
| 10年7月 | 10/11年 | 前年比 | 修正 | 09/10年 | 修正 | 08/09年 |
| 小麦 | ||||||
| 生産 | 651 | ↓3.84% | ↓ 13 | 677 | ↑ 1 | 686 |
| 輸出入 | 120 | ↓3.23% | →0 | 124 | ↑ 2 | 136 |
| 消費 | 655 | ↑ 1.08% | ↓ 3 | 648 | ↓ 1 | 639 |
| 在庫 | 192 | ↓2.54% | ↓ 9 | 197 | ↑ 2 | 168 |
| コーン | ||||||
| 生産 | 823 | ↑ 2.24% | ↓ 1 | 805 | ↓ 1 | 796 |
| 輸出入 | 88 | ↑ 4.76% | →0 | 84 | ↓ 1 | 84 |
| 消費 | 830 | ↑ 1.59% | →0 | 817 | ↑ 2 | 779 |
| 在庫 | 134 | ↓4.29% | ↓ 3 | 140 | ↓ 3 | 153 |
国際穀物理事会(IGC)は29日に発表した世界穀物需給の月次報告で、2010/11年度の世界小麦生産見通しを引き下げた。最新予測は6億5100万トンで、1300万トンの下方修正。前年からは3.84%減少の見方である。改定要因はロシアやカザフスタン、一部ウクライナと欧州北西部のイールド見通し。乾燥高温からイールド落ち込みの懸念が強いという。さらに、カナダや欧州南東部では大雨、洪水が作柄に響いているとも指摘した。ただ、生産は下方修正でも過去3番目に規模が大きいとも記す。
2010/11 年度世界小麦消費見通しは6億5800万トンから6億5500万トンに引き下げた。飼料向けの消費見通しを大きく削減したためといい、前年からは1.08%増加の見方となった。
貿易については、2010/11年度の見通しを1億2040万トンとした。前月時点での予測から40万トンと僅かな引き上げ。しかし、前年比は3.23%減少とみる。ロシアやカザフスタンなどの生産予測下方修正から輸出減少が予想されるが、米国の輸出は大幅増加の見通し。IGCはまた、2009/10年度推定を1億2200万トンから1億2400万トンに引き上げた。
2010/11年度の期末在庫見通しは生産の下方修正に伴い2億100万トンから1億9200万トンに引き下げ、前年度を下回る見方に転じた。なお、2009/10年度の在庫予測は1億9500万トンから1億9700万トンに改定で、これは8年ぶりの高水準としている。
IGC は、2010/11年度の世界コーン生産見通しを前年比2.24%増の8億2300万トンとした。前月時点で見越していたよりも100万トン少ない。米国と欧州連合の予測下方修正を中国やウクライナ、インドネシアの見通し改善で相殺という。なお、2009/10年度の生産は 100万トン引き下げ、8億500万トンの見方である。
2010/11 年度コーン消費予測は8億3000万トンで据え置いた。2009/10年度推定を200万トン引き上げて7億1700万トンとし、2010/11年度は前年比1.59%増の見方になる。飼料向けが前年から約1%増えて4億8300万トン、工業向けは飼向け以上に高い伸びになるとした。2009/10年度の消費推定は8億1500万トンから8億1700万トンに改定。
2010/11年度の貿易見通しも前月報告時の8800万トンを維持した。前年からは4.76%増の見方になる。輸入が一年前を4.38%上回る8億8100万トンになると見通す。期末在庫に関すると、2009/10年度推定を1億4000万トンとし、2010/11年度に1億3400万トンに縮小を見通す。いずれも前月報告より300万トン削減した格好である。2010/11年度の見通しは4年ぶりの低水準になり、米国で国内消費の増加と2010年生産縮小の予想であるためという。
Posted by 松 7/29/10 - 10:04



