2011年12月22日(木)
7-9月期GDPは前期比1.81%増に下方修正、予想も下回る
[経済指標]
実質国内総生産(GDP)確定値
出所:米商務省、NY8:30発表、季節調整値、年率、単位10億ドル
| 11年3Q | 改定値 | 11年2Q | 市場予想 | ||
| 実質国内総生産 | ↑1.81% | ↑2.00% | ↑1.33% | ↑2.0% | |
| 個人消費 | ↑1.75% | ↑2.31% | ↑0.68% | ||
| 国内投資 | ↑1.31% | ↓0.85% | ↑6.43% | ||
| 物価指標 | |||||
| >GDPデフレーター | ↑2.57% | ↑2.52% | ↑2.52% | ↑2.5% | |
| >個人消費支出(PCE) | ↑2.34% | ↑2.31% | ↑3.30% | NA | |
| >>コア | ↑2.06% | ↑2.04% | ↑2.26% |
米商務省によると、7-9月期実質国内総生産(GDP)確定値は前期比1.81%増加した。伸び率は改定値の2.00%から下方修正。市場予想も下回った。ただ、7-9月期は下方修正でも3四半期ぶりに高い伸びであり、またGDPはこれで9四半期連続アップとなった。
経済の3分の2を占める個人消費支出が1.75%増えた。伸び率は速報で2.44%だったのから改定値で2.31%に下方修正で、今回さらに引き下げとなった。それでも、2四半期ぶりの大幅増加。また、2009年7-9月期以降前期比プラスを続けているのに変わらない。
消費支出下方修正の背景にあるのがサービスの伸び率修正だった。確定値は1.93%で、従来推定2.85%から引き下げである。モノでも、自動車および部品伸び率が1.88%から1.65%に改定となった。エネルギー製品は1.48%減少。改定値の段階で1.33%減だったのを上回るマイナス幅だ。反面、家具は5.26%増から5.57%増に引き上げ。食品や衣料品は前期比マイナスだが、改定値より小幅減少に修正された。この結果、耐久財全体で伸び率は570%と改定値の5.47%より大きく、非耐久財での支出は0.65%減から0.56%減に上方修正。
住宅投資は前期比1.24%増となった。速報の2.36%から改定値1.61%となったのを経て、2回目の下方修正だ。
貿易収支で赤字幅が4028億ドルとなった。2010年1-3月期以降最少の赤字幅だが、改定値の4007億ドルから上方修正である。輸出が4.66%と従来推定の4.28%以上の伸びになったが、輸入も上方修正。伸び率は0.53%から1.20%と改定値の2倍以上だ。輸出では、サービスが3.96%増に上方修正の一方、モノは4.95%で据え置き。輸入はモノと0.55%増、サービス4.89%増といずれも改定値以上の伸びになった。
設備投資の伸び率は14.80%から15.68%に改定となった。建造物への投資で14.39%、機器・ソフトウエア16.20%それぞれ増えて、いずれも伸び率は上方修正だ。在庫投資は5四半期ぶりの前期比マイナスだが、減少幅は改定値の85億ドルから20億ドルに狭まった。GDPには改定値で1.55ポイントのマイナス要素だったのが、確定値では1.35ポイントのマイナス要素。
政府支出が前期比0.10%減と、確定値と同じだった。これで、2010年10-12月期から4四半期連続ダウン。連邦政府による支出は2四半期続けて増加で、しかも伸び率は1.86%から2.06%に上方修正。速報段階での伸び率1.98%も上回る。ただ、地方政府で改定値1.42%減少から1.56%減少に引き下げとなった。
物価については、個人消費支出物価指数(PCE)が前期比2.34%上昇し、エネルギーと食品を除いたコア指数が2.06%上がった。改定値では2.31%、2.04%と揃って速報値から下方修正だったが、確定値はやや上昇修正になった。前年比なら全体で2.87%上昇、コアが1.63%アップ。速報値が全体で2.87%、コア1.64%、改定値は2.86%、1.63%だった。
Posted by 松 12/22/11 - 08:34



