2006年11月24日(金)
中国人民銀行副総裁発言でドル急落
[アップデート]
米国がサンクスギビングの祝日で流動性が低下している中、ドルが下げ足を速めている。
ユーロドルは一時05年4月以来となる1ユーロ1.31ドル台まで上昇、
ドル円も約2ヵ月半ぶりに116円を割り込んだ。
中国人民銀行副総裁が、「東南アジアの中央銀行は巨額のドル資産を保有しており、
ドル下落のリスクを抱えている」との見方を示し、アジア中銀のドル資産離れが
進むとの見方につながった。
米国での弱気の経済指標が相次いだのに加え、独ifo企業景況感指数が予想を大きく
上回り、欧州と米国の金利差が縮小するとの見方が広がっているのも、ドル売りを
進める大きな背景となっている。
・・・ バーナンキFRB議長が12月中旬に開かれる米中経済会議に
ポールソン財務長官と共に出席することが発表された矢先の人民銀行副総裁発言。
民主党が米議会を制し対中圧力が強まるとの見方が強まる中、先手を打って
ドルを引き下げておこうとの思惑も見え隠れする。
Posted by 松