2006年11月29日(水)
為替水準はそれほど重視しない、スタークECB理事
[要人発言]
ECBのスターク理事は29日、為替市場におけるユーロの水準はECBによる金融政策決定の検討事項の一つに過ぎないとの見解を示した。中長期的な経済成長を見るべきで(短期的な)為替水準はそれほど重要ではないと言う。
世界的なインフレ圧力に懸念を示した上で、欧州圏には依然として相当な流動性があり、価格上昇リスクには真剣に取り組まなければならないと主張した。
景気については過去5年に比べて良くなったとし、成長率はEDC推定レンジである2.2-2.8%の上限に近いものになるとの見通しを示した。ただ、構造改革が十分に進んでいない中で経済成長が加速することについて、やや懸念しているとも述べている。
Posted by 松