2006年11月30日(木)
追加減産は50万バレルの可能性も、ベネズエラ
[エネルギー]
ベネズエラのラミレス石油相は30日、12月に開かれるOPEC臨時総会では、50万バレルの追加減産が決定される可能性があるとの見通しを示した。OPEC内では既に追加減産の合意は出来上がっていると言う 。また、アンゴラやエクアドルといった国がOPECに新規加盟したとしても、生産枠が拡大するだけで、現在の割当比率が根本的に見直されることはないとも述べている。
・・・ベネズエラはこれまで30万バレルの追加減産を提案するとしていたが、ここへきて従来の強気の姿勢を見せ始めた。生産枠の割当については、新規加盟を機にアルジェリアやリビアといったアフリカ勢から比率の変更を求める声が上がるのは必至の状況。アフリカ勢はこのところの新規開発で、割当枠を大幅に上回る生産能力を持っている一方、ベネズエラやインドネシアはこれまでの開発不足がたたり、割当枠を下回る生産しか出来ていない。ベネズエラから見れば、現在の割当枠は維持したいところだが、アフリカ勢が黙っているはずはなく、OPEC内の新たな火種となりそうだ。
Posted by 松