2006年11月07日(火)
OPEC加盟国間で追加減産に対する意見分かれる
[エネルギー]
今週に入って、OPEC加盟国のエネルギー担当相から
追加減産の可能性に関する発言が相次いでいる。
以下弱気と思われる発言から順に拾ってみた。
アルサバー・クウェート石油相:
「追加減産の必要性は感じられない。10月にドーハで合意した120万バレルの
減産で市場は安定、現在はバランスが取れている。」
バジリ・イラン石油相:
「OPEC加盟国は(インドネシアを除いて)先の減産合意をしっかりと遵守している。減産によって市場は安定するだろう。」
アルハミリ・UAE石油相:
「1バレル60ドルという現在の価格水準は極めて適正で、我々がうろたえることはまったく無い。
アティーヤ・カタール石油相:
「追加減産はもしかしたら必要かもしれないが、今それを議論するのは時期尚早。
市場は依然としてバランスが取れていない。」
ダウコル・ナイジェリア石油相:
「このまま価格が低迷し在庫が高水準を維持するようなら、
OPECは追加減産を行うだろう。」
ヌアイミ・サウジ石油相:
「市場はバランスが取れておらず、(追加減産の)可能性は非常に高い」
結局はサウジの意見が通ることになるのだろうが
これを見る限りOPECの足並みは揃っているとは思えない。
ただし、先週に生産を減らさないことを明らかしたインドネシア以外、
どの加盟国も10月に決定した減産合意は遵守することは明言している。
Posted by 松