ナイジェリアの伊石油大手Eniの子会社所有の石油供給施設を
占拠している武装グループは、まもなく施設を開放し退去する模様。

関連するグループのリーダーがダウジョーンズの電話取材に答えた。

武装グループは今週初めにこの施設を攻撃、日量5万バレルの生産を停止
させた上、職員48人を人質に立てこもった。その後人質は断続的に
施設から逃げ出している。

このリーダーも当初は「目的が達成されるまで退去はしない」と語っていた。

ナイジェリアでは地元武装勢力の一つが ”Operation Black November"と
銘打って石油施設に対し大規模な攻撃を呼びかけているが、今のところ
目立った動きはこの一件だけしかない。

呼びかけのある、ないにかかわらず、同国内ではこうした施設占拠や誘拐が
頻繁に起きている。結局最後は身代金の支払いなどによって解決が
はかられているのだろう。

攻撃の対象となる石油会社の収入がなくなっては元も子もないので、
生産に深刻な影響を与えるような大規模な攻撃の心配はほとんど無い。
しかし、この種の事件がなくなることもまた、期待できないのだ。