2006年11月15日(水)
FOMC議事録、インフレが再加速するリスクは残る
[経済指標]
10月24、25の両日に開催されたFOMCの議事録が発表された。
以下はその要点
景気見通し
直近の経済指標は全般的に予想の範囲内、7-9月期の景気落ち込みが当初予想よりも激しくなる兆候を示す数字があるものの、一時的な影響にとどまるだろう。中長期的な経済成長は持続可能な成長率とほぼ同じかやや下回るペースを保つと思われる。住宅市場の落ち込みは今後も経済成長を押し下げると思われるが、当初の予想より事態が深刻になる恐れはなく、経済全体への影響も段階的なものにとどまるだろう。
インフレ見通し
全ての委員がインフレリスクについての懸念を表明。足元はコア部分のスローダウンが確認されるが、絶対的な水準は依然として高く、経済減速を引き起こす主因となっている。何人かは最近の減速が目先の懸念を和らげるとの見方をしているが、全員が再びインフレが加速するリスクは依然として残っているという点で一致した。
Posted by 松