2006年11月21日(火)
FEDの見通しは誤りを犯しやすい、ウォルシュ理事
[要人発言]
FRBのウォルシュ理事は21日、NY証券取引所でスピーチを行い、景気やインフレに
ついての見通しを述べた。
景気見通しについては、最近の指標を総合的に見る限り、年初から9ヶ月間の間に経済
活動は著しくスローダウンしていると分析。住宅市場の急激な落ち込みはは来年にかけても
景気の足を引っ張るととした。しかしながら(住宅)市場は既に安定し始めており、全般的な
経済成長は7-9月期の低迷から回復、長期的な成長トレンドに近づくと予想している。
インフレについては年初に比べると沈静化したものの、依然として満足できる水準にはないと
指摘。市場では穏やかなダウントレンドを織り込み始めているが、インフレリスクは明らかに
存在すると警告した。
Posted by 松
2006年11月20日(月)
現在の金融政策に満足、ダラス連銀総裁
[要人発言]
ダラス連銀のフィッシャー総裁は20日、ベルリンで開かれた会議で講演、FOMCメンバーの
一人として、現在の金融政策には満足していると述べた。講演前に連銀から発表された
草稿には目先の金融政策などについての言及はなく、市場の反応も限定的だったが、
その後の質疑応答では多岐にわたる発言をしたようだ。
ECBの政策については、非常にうまく物価を調整していると評価、また欧州がユーロを
導入したのは良いことで、将来ユーロが各国の外貨準備の中において重要性を増して
いくだろうとの見通しを示した。もっとも、それに伴うドルへの影響はないという。
また先週発表されたCPIの内容については、物価が良い方向に向かっていることに
勇気付けられたとしながらも、単月の数字だけでトレンドは発生しないと、
これまでの見方を繰り返している。
インフレターゲットの導入については、まだ議論に入っていないとだけ述べたようだ。
Posted by 松
中央銀行は安心感を持てない、ECB総裁
[要人発言]
欧州中銀(ECB)のトリシェ総裁は19日、豪州で開かれたBIS会議後の記者会見で、2007年の経済成長は06年に比べるとやや弱いかもしれないが、引き続き力強く(dynamic)成長するとの見通しを示し、中央銀行が安心感(complacency)を持てるような余地は存在しないと、インフレへの懸念を改めて表明した。
石油価格が再び上昇する可能性は残っており、インフレの進行が経済成長の阻害要因を作り出すリスクは依然として高いとした上で、これは今回を含め最近開かれた会議の参加者全ての認識であると付け足した。
Posted by 松
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