非農業雇用数
出所：米労働省、NY8:30発表、季節調整値、単位1,000人

米労働省が発表した3月の非農業雇用数は、前月から91万6000人増加した。2020年8月以来の大幅増で、市場予想も大きく上回った。また2月の増加数は37万9000人から46万8000人、1月は16万6000人から23万3000人にそれぞれ上方修正された。2021年最初の3ヶ月間であわせて161万7000人の増加、月平均では53万9000人の増加となった。

政府分を差し引いた民間の雇用は、78万人増加した。資源・鉱業や建設を含めた製造業全体の雇用は18万3000人、3ヶ月ぶりの増加となった。資源・鉱業は2万人の増加と、1989年8月以来の大幅増。建設は11万人と、2020年6月以来で10万人を超える増加となった。また製造業だけなら5万3000人の増加と、6ヶ月ぶりに大きな前月比プラスとなった。民間サービスは59万7000人増えた。一方、一時雇用は800人の減少と、2020年4月以来のマイナスとなった。政府雇用は、13万6000人増加した。

3月の週平均労働時間は34.9時間と、前月の34.6時間から増加、市場予想も上回った。時間あたり賃金は29.96ドルと、前月から0.13%低下した。市場の上昇予想に反して、2020年6月以来のマイナス。前年同月比にすると4.24%の上昇と、4ヶ月ぶりに5%を下回る伸びにとどまった。