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2021年11月04日(木)

21/22年世界穀物生産見通し下方修正、前年比0.8%増加・FAO
  [穀物・大豆]

国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、世界の2021/22年度穀物生産見通しを27億9390万トンと、10月時点での28億トンから引き下げた。それでも10月の引き上げ幅より小さい修正。また、前年に比べて0.8%、3年連続増加となり、過去最高を再び更新する。

小麦を7億7670万トンから7億7040万トンに下方修正した。主にイランとトルコ、米国の下方修正が背景にあり、前年との比較にして0.8%減少。引き下げによって3年ぶりの前年割れの見通しに戻った。一方、雑穀生産は15億3600万トンから15億470万トンに引き下げた。前年に比べると1.5%増加の見通しである。このうちコーンが上方修正で、ブラジルとインドのイールドが事前の予想以上で、またアフリカ西部諸国の一部の見通しも改善したという。

2021/22年度の世界消費は28億1160万トンの見通しとし、従来の28億1140万トンからほぼ変わらず、前年比較にすると1.7%増加、過去最高も更新する。小麦を7億7791万トンから7億7880万トンに修正し、前年比2.2%増加で過去最高を更新。人口増加に伴って食用小麦の強い増加が見込まれるという。また価格上昇でも飼料用需要が増加の見通しで、特に欧州連合(EU)で伸びるとの見方を示した。雑穀を15億1280万トンから15億1400万トンにやや引き上げとなり、飼料用と工業用のコーン需要が背景にある。前年から1.6%増加。コーンに限れば2.5%増加の見通しとした。

2021/22年度世界穀物貿易見通しは4億7810万トンで、従来の4億7320万トンから引き上げた。上方修正に伴い、前年から0.3%と小幅にも3年連続増加の見方にシフトした。期末在庫は8億1750万トンから8億1920万トンに引き上げたが、前年に比べると0.8%減少。ペースは緩やかながらも4年連続して在庫の取り崩しが進む見方である。

FAOはこのほか、北半球で始まった2022年に収穫となる冬小麦の作付について、価格上昇によって生産意欲が高まっていると指摘した。ただ、生産コストの増加により、一部では増反も限られるとの見方を示した。EUの作付状態は概ね良好だが、ルーマニアでは乾燥のために作業が遅れているとコメント。米国の進捗ペースは平均的。ただ、土壌水分が不足しており、前年に比べて状態がさえないとした。またロシアの主要生産地では乾燥から作付に遅れがみられるという。ウクライナの土壌水分は十分でも、前年比小幅の作付減少が予想されているとのこと出る。

南半球では雑穀の作付け中で、ブラジルの2022年コーン生産が増加に転じる見通しとした。価格上昇が寄与して作付が増加、天候にも恵まれているのが背景にあるという。アルゼンチンの2022年コーンも増反見通し。ただ、少雨の予報から、早期の生育段階での影響に懸念を示した。南アフリカのコーン作付も小幅減少とみられる。

Posted by 直    11/4/21 - 09:32 

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