2022年04月08日(金)
21/22年世界穀物貿易見通し、1460万トン下方修正・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、2021/22年度世界穀物貿易見通しを4億6940万トンと、前月時点での4億8400万トンから1460万トン引き下げた。ウクライナ情勢の影響が背景にあるという。ウクライナの港閉鎖で輸出が極めて限られ、またロシアの輸出問題も指摘し、2021/22年度は不安定な情勢が続くとの見方を示した。貿易は下方修正により、前年から2.0%減少、4年ぶりのマイナス予想に転じた。
世界の2021/22年度穀物生産見通しを27億9860万トンと、3月時点での27億9560万トンから300万トン引き上げた。前年に比べて0.8%、3年連続増加となり、過去最高を再び更新する。小麦生産を7億7650万トンとみており、従来の7億7540万トンから引き上げ、前年比ほぼ横ばいの見通しにシフトとなった。オーストラリアの上方修正が背景にあるという。雑穀は15億90万トンから15億180万トンに引き上げ、前年に比べると1.3%増加。ウクライナのコーン生産が当初予想を上回ったことを指摘した。
2021/22年度の世界消費は27億8920万トンの見通しを示し、前年から1.0%増加、過去最高も更新するが、従来の28億160万トンから引き下げた。小麦消費を7億7280万トンから7億7040万トンに下方修正した。前年比1.2%増加になる。雑穀消費も15億980万トンから14億9830万トンに引き下げた。前年からは0.7%増加。
期末在庫は8億5070万トンと見通し、8億3580万トンから上方修正、前年に比べると2.4%増加の見方にシフトとなった。
FAOはこのほか、2022年世界小麦生産見通しを7億8400万トンと、従来の7億9000万トンからやや引き下げ、これもウクライナ情勢を反映している。それでも前年からは1.1%増加する。ウクライナで、作付された小麦の少なくとも20%の収穫が難しいとみられ、生産は過去5年平均を下回る見通しとした。農地の管理問題からイールドも低下が予想されるという。ロシアについては、天候に恵まれて生産が上向く見通し。ただ、情勢があくまでも不透明であり、見通しは暫定的と強調した。欧州連合(EU)の生産に関すると、南西部の水不足を背景に1億3400万トンと、前年から減少を見越す。北米では価格要因から増反の見通し。カナダの生産予想が3120万トン、小麦は5300万トンとした。
アルゼンチンとブラジルの2022年コーン生産は引き続き過去平均を上回る見通しとした。ブラジルの1億1200万トンと過去最高を更新する予想を維持。反面、南アフリカのコーン生産は減反を背景に減少する見通しになった。
Posted by 直 4/8/22 - 09:15



