2006年11月02日(木)
ECB、政策金利を3.25%に据え置き
[金融・経済]
ECB(欧州中銀)は2日に開かれた定例理事会で
政策金利を現行の3.25%に据え置いた。
トリシエ総裁の会見を見てみると、
冒頭で中長期的なインフレについて、”storong vigilance”と
お得意の言いまわして警戒感が残ることを明言。
この ”vigilance”という言葉、夜も寝ずに番をする、警戒すると
言った意味合いで、言葉としてはかなり強いもの。恥ずかしながら、
ECBのニュースで目にするまで、聞いたことも使ったこともなかった。
それに ”strong”と来るのだから、警戒感はよほどのもの?
との印象を与える。
金融政策は引き続き緩和的で、マネーやクレジットのダイナミックな
増加をもたらしていると指摘、このことが更なる緩和的金融政策の後退 (further withdraw monetary accommodation)の根拠となっていると、
あいかわらずややこしい言葉使いだが、
要するに追加利上げをするよと言っているわけだ。
為替市場ではこの程度は織り込み済みということなのか、
ユーロはほとんど反応していない。
Posted by 松