2006年11月16日(木)
CPIコアは正しい方向に向かっている、シカゴ連銀総裁
[要人発言]
シカゴ連銀のモスコウ総裁は16日、アメリカン・ビジネス・メディア主催の会議で講演を行い、
目先の物価上昇に対して改めて警戒感を示した。
GDPは今後7-9月期の落ち込みから回復し、来年1年程度は平均して潜在成長率を
やや下回る水準で推移すると予想。インフレについては現在の水準は依然として
高すぎると警告、景気が落ち込むリスクよりもインフレが進行するリスクの方が高いと、
将来の追加利上げの必要性を示唆した。
シカゴ連銀のWEBサイトに載っている内容は、CPIの発表前に用意されたもので
先週の講演と比較して特に目新しさは感じられない。しかし、CPIが大きな落ち込みを
記録したことを受け、質疑応答の時間ではCPIについて単月の数字だけでは判断できない
としながらも、「CPIコアは正しい方向に向かっている」、「インフレ見通しは収まりつつある」と
結果に満足しているコメントを残している。もっとも、「鍵はこの傾向が今後も続くかどうか」と、
楽観論に釘を刺すことも忘れなかった。
モスコウ総裁は、来年からFOMCの投票メンバーとなる
Posted by 松