2006年11月16日(木)
CPIコアは「良い知らせ」、セントルイス連銀総裁
[要人発言]
セントルイス連銀のプール総裁は16日、ワシントンDCの金融政策会議で講演、
朝方発表されたCPIコアが前月比0.1%の上昇にとどまったことについて、”good news” と
内容に満足していると発言した。もっとも、「数字はFEDがインフレに関するデータを
全て修正するほど決定的なものではなく、これでインフレから抜け出せたわけではないと、
楽観論の台頭にも警戒感を示した。
エネルギー価格が再び上昇する可能性がある上、「完全雇用」に近づきつつあることが
依然としてインフレ要因となり得るという。
また、現在将来の景気について株式市場と債券市場では異なった見方があると指摘。
必ずしも自信の見通しではないと念を押した上で、これらの乖離が収束する要因の
一つとして、コアインフレが年1.5%から2.0%の間に下落することを挙げた。
プール総裁は現在退職したアトランタ連銀のグイン総裁に代わってFOMCの投票メンバーを
努めており、来年も引き続きメンバーとなる。
Posted by 松