2006年11月20日(月)
OPECは追加減産以外に選択肢はない、カタール石油相
[エコノミー]
原油価格が17ヶ月ぶりの安値を更新した週末、
OPECの減産に関して関係国からの発言が相次いだ。
カタールのアティーヤ石油相は18日、訪問先の東京でインタビューに答え、
来月にナイジェリアで開かれるOPEC臨時総会では、追加減産以外に選択の
道はないと、更なる生産引き締めに強い意欲を示した。市場は供給過剰に
あり、ドーハでの緊急総会で決定した減産では効果がなかったとした。
減産量については、予測するのは難しいとしながらも、50万から
100万バレルの間に収まるだろうとした。また、価格はWTIで60ドル前後が
妥当との見方も示した。
この他、アルジェリアのヘリル石油相も19日に追加減産の
必要性について言及している。
一方、非OPEC産油国でサウジに匹敵する生産量を誇るロシアの
クルディン金融相は19日、訪問先の豪州で、OPECと強調減産に
踏み切る予定はないとしている。
需要サイドでは、米エネルギー省情報局のカルーソ局長が18日、
訪問先のドバイでのインタビューで、OPECの減産量は10-12月期平均で
日量80万バレル程度との見通しを示している。
Posted by 松