2020年06月04日(木)
20/21年度世界穀物生産、2年連続で過去最高更新見通し・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、世界の2020/21年度穀物生産が27億8050万トンと、前年から2.6%増加し、2年連続の過去最高更新になるとの初回見通しを発表した。新型コロナウィルスに絡む不透明感を認識しながらも、ひとまずすでに作付された作物の生育状況やこれからの作付見通しを考慮し、またシーズン中に平均的な天気になることを前提にして予想を出したという。
コーンなどの雑穀を前年比4.5%増の15億1350万トンとみており、これも記録を塗り替える見方である。米国とカナダ、ウクライナで過去最高となり、ブラジルとアルゼンチンでも記録的な豊作になるとの見方を示した。一方、小麦の生産予想が7億5830万トンで、前月時点での7億6260万トンから下方修正。また、前年の7億6220万トン(修正値)と比べても0.5%と僅かながら減少の見方に転じた。欧州連合(EU)とウクライナ、米国の減少予想が、ロシアとオーストラリアで増加が見込まれている以上にあることを指摘した。
2020/21年度の世界消費は27億3240万トン、前年から1.6%増加し、過去最高になるとの見通しを示した。飼料用の需要拡大に加え、食用と工業用でも増加予想という。雑穀が2.7%増えて14億6800万トンになるのを見越し、このうちコーンだけで3%増加し、米国のエタノール需要回復と中国をはじめとする飼料用が急速に伸びるのを反映するという。コーンの生産予想は11億6900万トン。しかし、小麦は7億5430万トンで、0.4%減少の予想。潤沢な雑穀供給の影響で小麦の飼料需要はダウン、またEUのバイオ燃料など工業用で削減が予想されていることを挙げた。
世界穀物貿易が4億3300万トンと、前年から2.2%増える見通しとした。期末在庫は9億2680万トンとみており、前年を5.0%上回る。
Posted by 直 6/4/20 - 14:13



