2021年02月04日(木)
20/21年度世界穀物生産見通し上方修正、前年比1.3%増加・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、世界の2020/21年度穀物生産見通しを27億4430万トンと、昨年12月の前回報告(今年1月は休み)の27億4170万トンから引き上げた。10月から3回続いた下方修正が一服した格好になる。前年比にして1.3%増加。
小麦を7億6170万トンから7億6650万トンに引き上げ、前年と比べて0.7%と小幅にも増加し、過去最高を更新する見方となった。オーストラリアとカナダのイールドが当初の予想以上となり、またイラクの生産見通しも引き上げられ、全体の修正に至ったという。一方、コーンなどの雑穀は14億6730万トンとみており、14億7150万トンから引き下げた。前回報告に続いて米国とウクライナのコーンの一段の下方修正が要因。世界生産は前年に比べると1.5%の増加になる。
FAOはこのほか、北半球で2021年に収穫となる冬穀物の早期生産見通しは前年からやや増加とした。米国では価格上昇を背景に冬小麦が5%増反という。ただ、乾燥による影響が懸念されることも認識した。欧州連合(EU)では、フランスを中心に降雨と穏やかな気温、作付増加作付から前年の不作からの回復が見込まれると指摘。ロシアの作付も前年比プラスとした。12月の気温上昇と乾燥に伴うリスクを挙げながら、1月の大雪で懸念はやや和らいだともいう。インドやパキスタン、中国の生産見通しも上向きとのことである。
南半球の2021年雑穀生産に関すると、ブラジルのコーン生産は1億230万トン、前年からやや減少見通しだが、過去5年平均は上回る。アルゼンチンでもコーン生産は雨不足の影響から前年の過去最高からダウンの見通し。しかし、過去平均以上が見込まれていることも記した。南アフリカのコーン作付は増加し、十分な降雨でイールド改善が予想されるとした。
2020/21年度の世界消費は27億6140万トンの見通しで、従来の27億4440万トンから上方修正、前年から1.9%増加して過去最高になる。雑穀を14億7650万トンから14億9320万トンに上方修正、前年からは2.6%増加。中国の飼料用コーン需要が全体を押し上げる見方である。世界のコーン消費については11億7900万トンの見通しで、前年から1.8%増加。中国の飼料用コーン需要は5%増加予想とした。小麦は、従来予想の7億5760万トンから7億5610万トンに下方修正、前年から0.7%の増加になる。EUの飼料用需要を引き下げという。
世界穀物貿易見通しを4億5460万トンから4億6520万トンに引き上げた。前年から5.7%増える。期末在庫は8億210万トンの予想で、8億6640万トンから下方修正した。前年との比較で2.2%減少。過去データの修正もあり、3年連続ダウンとなる。
Posted by 直 2/4/21 - 12:56



