2021年03月04日(木)
20/21年度世界穀物生産見通し上方修正、前年比1.9%増加・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、世界の2020/21年度穀物生産見通しを27億6130万トンと、2月時点での27億4430万トンから引き上げた。2回連続の上方修正、前年比にして1.9%増加になる。
小麦を7億6650万トンから7億7400万トンに引き上げた。前年と比べて1.8%増加、過去最高を更新する。最新予測はオーストラリアや欧州連合(EU)、カザフスタン、ロシアの公式見通しを反映しているという。また、コーンなどの雑穀は14億7410万トンとみており、14億6730万トンから上方修正。主にアフリカ西部のコーン生産が事前予想を上回るとみられていることやEUのコーンがルーマニアの高イールドを背景に上方修正となったことを指摘世界生産は前年に比べると2%の増加になる。
FAOはこのほか、2021年の世界穀物生産が小幅増加する見通しを示した。北半球の小麦の大半は休眠期にあり、南半球では作付も始まっていないが、世界の小麦生産を7億8000万トンと、3年連続で増加し、過去最高を更新すると予想。EUの作付回復で、生産は9%ほど増加し1億3700万トンになる見通し。英国も前年の不作から持ち直し、1400万トンを超えるとみる。一方、ロシアは乾燥による影響から前年の豊作に比べて減少の見通しとした。ウクライナは十分な積雪が寄与して小幅増加を見越す。アジアの生産に関すると、インドやパキスタンなど複数の国で平均以上の生産が見込まれるという。米国は昨年10月からの天候不順でイールドが抑えられ、生産は前年並みになる見通しを示した。
雑穀に関すると、アルゼンチンやブラジルのコーン作付は増加となった一方、天候によるイールドへの影響を指摘した。また、南アフリカのコーン生産は増加見通しとした。
2020/21年度の世界消費は27億6570万トンの見通しで、従来の27億6140万トンから上方修正、前年から2%増加して過去最高になる。雑穀を14億9320万トンから14億9680万トンに上方修正、前年からは2.8%増加。小麦は、従来予想の7億5610万トンから7億5450万トンに下方修正、前年から0.5%の増加になる。
世界穀物貿易見通しを4億6520万トンから4億6440万トンに小幅引き下げたが、前年から5.5%増える。期末在庫は8億1110万トンの予想で、8億210万トンから上方修正した。前年との比較で0.9%減少するとした。
Posted by 直 3/4/21 - 12:16



