2021年06月11日(金)
世界石油需要は2022年末までにパンデミック以前の水準回復、IEA
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は11日に発表した月報で、2021年の世界石油需要が前年比で日量540万バレル増加するとの見通しを示した。前月からは据え置きとなる。2022年には310万バレルの増加となり、2022年末までにCOVID-19の感染拡大以前の水準まで回復するとした。2022年にはOECD加盟国の需要が130万バレル増加、非OECD諸国は180万バレル増加する。このうち灯油やジェット燃料需要が150万バレルと、石油製品中最大の増加となり、以下ガソリンが66万バレル、ガスオイルやディーゼル燃料が52万バレル増加するとの見通しを示した。
世界供給は2022年に、より速いペースで増加するとの見通しを示した。OPECプラス以外の産油国では米国の生産が日量160万バレル増加、OPECプラスの生産は日量で140万バレルと、2021年7月から2022年3月までの減産縮小計画を上回るペースで増加するとの見通しが示された。2021年は、OPECプラス以外の生産が71万バレル増加、OPECプラスは現在の計画を遵守するのであれば80万バレル増加する見通しとなる。
2021年度の製油所稼働は、2020年に日量740万バレル減少したうちの約半分を回復するとの見通しが示された。石油製品に対する需要の回復が遅れているのが背景にあり、これに伴って過剰の在庫の取り崩しが進むという。2022年には日量240万バレル増加、2021-22年にかけて380万バレルの新たな精製能力が追加される一方、230万バレルは閉鎖またはバイオ燃料施設への低下によって減少するという。
OECD諸国の石油在庫は、4月末時点で29億2,600万バレルと、前月からほぼ横ばいとなった。COVID-19の感染拡大以前となる2015-19年の平均は160万バレル下回っており、これはここ1年以上で初めてのこととなる。速報データによると、5月には米国、欧州、日本の合計で1,720万バレル在庫が積み増しになると見られている。洋上在庫は5月に9,940万バレルと680万バレル減少、2020年2月以来の低水準となった。
Posted by 松 6/11/21 - 06:19



