2021年09月10日(金)
USDA需給:国内在庫は小麦が引き下げ、コーンと大豆は引き上げ
[穀物・大豆]
USDA需給報告
出所:米農務省、NY12:00発表、単位:100万ブッシェル、イールドはブッシェル/エーカー
小麦 | 21/22年 | 修正 | 前年比 | 市場予想 | 20/21年 | 修正 | 市場予想 |
>イールド | 44.5 | →0.0 | ↓10.46% | - | 49.7 | →0.0 | - |
>生産 | 1697 | →0 | ↓7.06% | - | 1826 | →0 | - |
期末在庫 | 615 | ↓ 12 | ↓27.13% | 616 | 844 | →0 | - |
コーン | 21/22年 | 修正 | 前年比 | 市場予想 | 20/21年 | 修正 | 市場予想 |
>イールド | 176.3 | ↑ 1.7 | ↑ 2.50% | 175.8 | 172.0 | →0.0 | - |
>生産 | 14996 | ↑ 246 | ↑ 5.74% | 14942 | 14182 | →0 | - |
期末在庫 | 1408 | ↑ 166 | ↑ 18.62% | 1382 | 1187 | ↑ 70 | 1169 |
大豆 | 21/22年 | 修正 | 前年比 | 市場予想 | 20/21年 | 修正 | 市場予想 |
>イールド | 50.6 | ↑ 0.6 | ↑ 0.80% | 50.4 | 50.2 | →0.0 | - |
>生産 | 4374 | ↑ 35 | ↑ 5.78% | 4377 | 4135 | →0 | - |
期末在庫 | 185 | ↑ 30 | ↑ 5.71% | 190 | 175 | ↑ 15 | 166 |
米農務省(USDA)は10日付の需給報告で、2021/22年度米国内小麦生産推定を前年比7.06%減の16億9700万ブッシェルで据え置いた。生産推定は5月に18億7200万ブッシェルの初回予想を発表してから前月までの3回連続の下方修正が一服した格好になる。イールドは1エーカー44.5ブッシェルを見越す。国内消費を200万ブッシェル引き上げて11億8600万ブッシェルとし、食用の200万ブッシェル上方修正が背景にある。輸入は1000万ブッシェル下方修正。期末在庫は1200万ブッシェル引き下げ、6億1500万ブッシェルと見通す。前年比にして27.13%ダウン、市場予想もやや下回る。
21/22年度の米国内コーン生産は149億9600万ブッシェルの推定とし、2億4600万ブッシェル引き上げた。前年比は5.74%増加。イールドを174.6ブッシェルから176.3ブッシェルに上方修正。生産とイールドは前月報告の引き下げ幅より小さい上方修正だが、揃って市場の予想を上回った。期初在庫は7000万ブッシェル上方修正した。また、国内消費を7500万ブッシェル上方修正し、飼料及び残余を7500万ブッシェル引き上げたためである。輸出も7500ブッシェル引き上げた。期末在庫は1億6600万ブッシェル引き下げ、14億800万ブッシェルの見通し。前年との比較にすると18.62%増加。市場の予想以上でもある。
21/22年度の米国内大豆生産は43億7400万ブッシェルとみており、3500万ブッシェル引き上げた。前年から5.78%の増加だが、市場予想には僅かにも届かず。イールドを1エーカー50.0ブッシェルから50.6ブッシェルに上方修正し、前年の50.2ブッシェルから上昇見通しに戻った。また、市場予想を上回る。期初在庫を1500万ブッシェル引き上げた。一方、圧搾需要は2500万ブッシェル下方修正。輸入も1000万引き下げたが、輸出は3500万ブッシェル上方修正した。期末在庫は3000万ブッシェル引き上げ、1億8500万ブッシェルと予想。前年から5.71%増加の見通しに転じた。ただ、市場予想は小幅下回る。
Posted by 松 9/10/21 - 12:10