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2021年12月02日(木)

21/22年世界穀物生産見通し、260万トン下方修正・FAO
  [穀物・大豆]

国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、世界の2021/22年度穀物生産見通しを27億9130万トンと、11月時点での27億9390万トンから260万トン引き下げた。2回連続の下方修正だが、前年に比べて0.8%、3年連続増加となり、過去最高を再び更新する。

小麦を7億7040万トンから7億6960万トンに下方修正した。ブラジルと英国が当初予想を下回るとみられていることが全体を押し下げる格好になった。前年との比較にすると0.9%減少、3年ぶりの前年割れの見通しである。雑穀生産は15億330万トンとみており、15億470万トンから引き下げた。ただ、オオムギとソルガムの下方修正が背景にあり、コーンは事前予想以上のウクライナと米国を反映して上方修正。また、世界生産は前年に比べると1.4%増加の見通しである。

2021/22年度の世界消費は28億960万トンの見通しで、従来の28億1160万トンから小幅引き下げたが、前年比較にすると1.7%増加、過去最高も更新する。小麦を7億7880万トンから7億7700万トンに引き下げ、欧州連合(EU)の飼料用需要下方修正が要因。しかし、前年比2.0%増加で過去最高更新にも変わらない。食用の消費拡大、飼料用も全体では堅調との見方である。雑穀消費を15億1400万トンから15億1370万トンに修正した。工業用コーン消費を引き上げ、これは米国のエタノール生産が当初見込んでいた以上に進んでいるためという。反面、オオムギの飼料用消費を下方修正したという。世界消費は前年から1.6%増加

2021/22年度世界穀物貿易見通しは4億7810万トンから4億8030万トンに引き上げた。前年から0.7%、3年連続増加となる。期末在庫は8億2210万トンと見通し、8億1920万トンから上方修正。それでも、前年に比べると0.7%減少。

FAOはこのほか、北半球の2022年に収穫となる冬小麦の作付が完了まであることを指摘し、全般に天候状態は良好との見方を示した。EUの作柄は良く、特に東部で降雨に続いて土壌水分を巡る懸念が和らいだとのことである。ただ、菜種との競争に伴い小幅減反が予想されることも挙げた。米国の冬小麦作付は平均並みの見通し。ロシアとウクライナは過去5年平均を上回る見通しを示した。

南半球では雑穀の作付け中で、アルゼンチンとブラジルの2022年コーン作付公式見通しが過去最高という。国内価格の上昇と概ね好天気であることが生産意欲を高めていることを記した。南アフリカのコーン作付は過去5年平均の範囲内になる見通しとした。

Posted by 直    12/2/21 - 12:38 

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