2023年05月16日(火)
IEA、世界石油需要見通しを前月から20万バレル引き上げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は16日に発表した月報で、2023年の世界石油需要が日量1億200万バレルと、前年から220万バレル増加するとの見通しを示した。前月からは20万バレルの引き上げとなる。中国の需要が3月に日量1,600万バレルと過去最高を更新、回復のペースが従来の見通しを上回ったことが背景にある。OECD諸国の需要は4-6月期に前年比で増加となり、2023年の平均では前年を35万バレル上回るとの見通し。非OECD諸国の需要は前年比で190万バレルの増加となる。
世界石油生産は、4月に日量1億110万バレルと、前月から23万バレル減少した。イラクやナイジェリア、ブラジルでの大幅な生産停止の影響が大きく、他の産油国の生産増ではカバーしきれなかった。5月には山火事の影響でカナダの生産が停止したことや、OPECプラスの追加減産が開始されることから、更に減少のペースが速まると見られている。4月から年末にかけて、OPECプラスの生産は日量85万バレル減少、一方非OPECプラスの生産は71万バレル増加すると見られている。2023年の通年では、世界生産は前年から120万バレル増加、米国のブラジルの生産増が主導する。ロシアの石油輸出は4月に日量830万バレルと小幅ながら増加、ウクライナ侵攻後の最高を記録した。このうち原油の輸出が25万バレル増加、石油製品は20万バレル減少した。
製油所稼働は2023年通年で日量8,230万バレルと、前月から30万バレル引き上げられた。1-3月期にアジアで過去最高を更新したことが背景にある。一方で2023年後半は下方修正、欧州と米国の稼働が伸び悩むという。
世界の石油在庫は、3月に前月から790万バレル減少した。洋上在庫や非OECD諸国の在庫は積み増しとなったものの、OECD諸国の在庫が5,600万バレル減少した。OECD諸国の民間在庫は27億5,300万バレルと、6ヶ月ぶりの水準まで減少、過去5年平均を8,900万バレル下回る水準となった。速報データによると、4月は在庫が積み増しとなった模様。
Posted by 松 5/16/23 - 08:53



