2021年03月17日(水)
IEA、2021年の世界石油需要見通しを小幅上方修正
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は17日に発表した月報で、2021年の世界石油需要が前年比で日量550万バレル増加するとの見通しを示した。需要が前年に870万バレル落ち込んだのから回復、前月からも10万バレルの上方修正となる。2021年1-3月期にアジア北部や欧州、米国で厳しい寒さとなり、需要が予想以上に増加したのが背景にある。2021年後半には景気の回復やCOVID-19ワクチンの普及が下支えとなる中、1-3月期には2019年を480万バレル下回る水準から、10-12月期には140万バレル下回るまでに需要が回復するという。
世界供給は2月に日量9,160万バレルと、前月から200万バレル減少した。寒波の影響で米国の生産が落ち込んだことや、サウジが日量100万バレルの自主的な追加減産を行ったことが背景にある。OPECプラスは4月まで今の減産体制を維持することで合意、サウジの自主的減産も継続されるという。OPECプラス以外の産油国の生産は、2021年に前年から日量70万バレル増加、2020年には130万バレル減少していた。米国の生産は2020年に60万バレル減少したのに続き、2021年も18万バレル減少すると見られる。
製油所稼働は、1月に前月から日量44万バレル増加したものの、前年同月比では500万バレルもの大幅な落ち込みとなった。米国の稼働は寒波の影響で2月に日量190万バレル減少、これを受けて1-3月期の世界全体の見通しも100万バレルの引き下げとなった。中国の稼働は、1月と2月に前年同期を220万バレル上回るまでに回復。2月には日量1,430万バレルと、過去最高を記録した。2021年4-6月期からは、世界全体で前年から増加する見通しとなっている。
OECD諸国の在庫は、1月末時点で30億2,300万バレルと、前月から1,420万バレル、6ヶ月連続で減少した。2016年-2020年の平均は、6,320万バレル上回る水準にある。このうち原油は2,370万バレルと、季節的には積み増し傾向にある中にも関わらず取り崩しが進んだ。2月には米国、欧州、日本の合計で5,260万バレル、日量188万バレルのペースで取り崩しが進んだと見られている。米国でガソリンは中間留分の取り崩しが進んだのが主な要因となっている。
Posted by 松 3/17/21 - 07:49



