2024年01月18日(木)
世界石油需要の伸びは昨年10-12月期に減速、IEA月報
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は18日に発表した月報で、2023年10-12月期の世界石油需要の伸びが前年比で日量170万バレルと、4-6月期、7-9月期に320万バレルの増加だったのから減速するとの見通しを示した。中国でパンデミック後の旅行需要の急速な回復が一巡したことなどが背景にあるという。2023年度の需要は前年比で230万バレルの増加、2024年度には120万バレルに伸びが鈍るとの見通しとなっている。マクロ経済の鈍化やエネルギー効率に関する規制の強化、電気自動車の普及が伸び悩みの要因となっている。
2023年の世界石油生産は日量1億350万バレルと、これまでより150万バレルの引き上げとなった。米国やブラジル、ギアナ、カナダの生産が過去最高を更新すると見られている。非OPECプラスの産油国が増加を主導、前年比での伸びは日量150万バレルに達する一方、OPECプラスの生産は前年からほぼ横ばいになったと見られている。また年初から自主的な追加減産が始まったことを受け、2024年は4-6月期に向けて生産は徐々に落ち込んでいくことになりそうだ。
製油所稼働は、12月には製油所マージンの地域差が縮小、大西洋岸のマージンが落ち込んだ一方、シンガポールでは拡大した。2024年の製油所稼働は日量8,330万バレルと、過去最高だった2018年の8,250万バレルを上回ると見られている。
世界の石油在庫は、11月に前月から日量840万バレル減少、2022年7月以来の低水準となった。原油と留出油の逼迫が顕著となっている。洋上在庫が1,200万バレル減少した一方、陸上の在庫は360万バレルの積み増しとなった。また石油製品の在庫は2,460万バレルの取り崩し、原油在庫は1,620万バレルの積み増しとなった。速報データによると、12月には洋上在庫が主導する形で在庫の積み増しが進んだという。
Posted by 松 1/18/24 - 08:13



