2016年03月11日(金)
石油価格に底打ちの兆候見られる、IEA月報
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は11日に発表した月報で、2016年度の世界需要の伸びを日量120万バレルと推定、前月からほぼ据え置きとした。2015年10-12月期の伸びは日量120万バレルと1年ぶりの低水準、7-9月期に日量230万バレルと過去5年の最高に近い伸びとなったのから大幅に落ち込んだ。米国や中国の伸び悩みが背景にある。
2月の世界石油生産は日量9,650万バレルと前月から18万バレル減少、OPEC、非OPEC産油国ともに生産が落ち込んだ。前年同期は180万バレル上回る水準にある。2016年全体では、非OPECの生産は日量5,700万バレルと前月から引き下げ、前年から75万バレル減少する見通しとなっている。
OPECの2月石油生産は日量3,261万バレルと、前月から9万バレル減少した。制裁措置の解除されたイランが増加する一方、イラクやナイジェリア、UAEでは生産が減少した。サウジの生産は前月からほぼ横ばいとなった。
1月末時点でのOECD諸国の在庫は、前月から2,020万バレルの積み増しとなった。在庫は消費の32.7日分をカバー、12月末時点から増加した。早期に集計されたデータによると、2月は1年ぶりに在庫が取り崩しに転じると見られている。
製油所稼動は、2016年1-3月期に日量7,910万バレルに低迷。OECD諸国の伸び悩みや、春先の定期点検に向けた動きが背景にあるという。2015年10-12月期の稼動は、前年同期を100万バレル下回った。
IEAは今回の月報で、需要の伸びやドル安の進行、産油国の生産調整の動きやイラク、ナイジェリア、UAEなどの生産一時停止の影響などを理由に、石油価格が底打ちする兆候が出てきた見方を示している。
Posted by 松 3/11/16 - 07:59



