2021年08月12日(木)
IEA、パンデミックで2021年度後半の石油需要見通し引き下げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は13日に発表した月報で、2021年の世界石油需要が日量9,620万バレルと、前年比で530万バレル増加するとの見通しを示した。前月からは10万バレル下方修正した。6月には欧米を中心に前年比で380万バレルの大幅増となった、COVID-19デルタ変異株の感染拡大や過去データの修正によって、7月以降の見通しは年末まで下方修正された。2022年の需要は、前年比で320万バレル増加するとした。
7月の世界供給は日量9,670万バレルと、前月から170万バレル増加した。サウジが自主的な追加減産の解消を始めたことと、北海油田のメンテナンスが終了、生産が急速に回復したことが背景にある。OPECプラスが8月以降の減産幅縮小で合意したことを受け、生産はこの先更に増加すると見られている。今年度の生産は前年比で60万バレル増加、2022年には170万バレル増加すると見られており、このうち米国の増加が全体の60%を占めるという。OPECプラスへの石油需要は、7-9月期が日量4,280万バレル、10-12月期が4,410万バレルと予想されるが、6月の産油量は日量4,090万バレルにとどまっている。OPECプラス以外の産油量は、2021年に日量77万バレル、2022年には160万バレル増加すると見られている。
2021年度の製油所稼働は、7-9月期に前期比で日量250万バレル増加すると推定、これまでより見通しを引き下げた。2021年度は日量7,790万バレルと、前年比で370万バレル増加する見通しだが、2019年の水準は依然として370万バレル下回っている。
OECD諸国の石油在庫は、6月末時点で28億8,200万バレルと、前月から5,030万バレルの大幅取り崩しとなった。2016-20年の平均を1億3,120万バレル、COVID-19の感染拡大以前の2015-19年の平均は6,600万バレル下回っている。中国の原油在庫は6月に3,550万バレル減少、減少は3か月連続となる。速報データによると、7月には米国、欧州、日本の合計で420万バレルの積み増しとなった。洋上在庫は7月に1億360万バレルと、450万バレル増加した。
Posted by 松 8/12/21 - 07:26



