2022年10月07日(金)
22/23年世界穀物生産見通し、2回連続下方修正・FAO
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は月次レポートで、2022/23年度世界穀物生産見通しを27億6840万トンと、9月時点での27億7430万トンから引き下げた。2回連続の下方修正で、前年比にすると1.7%減少、4年ぶりのマイナス転落となる。コーンなど雑穀の下方修正が全体を押し下げる格好となった。
雑穀を14億8280万トンから14億6840万トンに引き下げた。前年から2.8%減少予想になり、これも2回連続下方修正。主要生産国の悪天候によるイールド低下が背景にあり、主に米国や欧州連合(EU)、ブラジルのコーン下方修正を指摘した。ウクライナの雑穀生産見通しは3310万トンで据え置き、前年に比べると38%減少という。
小麦の生産見通しは7億8720万トンとみており、9月時点での7億7700万トンから引き上げた。2回連続の上方修正となり、前年比にして1.0%増加と、従来の減少予想からシフト、過去最高を更新する見方にもなった。EUやロシアの生産が当初の予想以上。オーストラリアでも降雨の貢献を反映して上方修正になったという。一方、アルゼンチンを小幅引き下げた。ウクライナの小麦生産はコーンと同じく修正なし、前年比38%減の2000万トンを見越す。
2022/23年度の世界消費は27億9240万トンから27億8370万トンに引き下げた。前年から0.5%、小幅ながらも20年ぶりの減少になり、初回予想の27億8820万トンも下回る。前月に続いて雑穀の下方修正が背景にある。雑穀を14億9720万トンから14億9090万トンに引き下げ、前年比0.6%減少となる。飼料用需要の下方修正が全体を押し下げたという。一方、小麦は7億7420万トンとみており、従来の7億7280万トンから3回連続の上方修正。EUでコーンの供給がタイトなことや価格上昇のために、飼料用の小麦需要が従来の予想以上になったことを指摘した。ただ、世界消費は前年との比較で0.1%減少の見通しに変わらない。
貿易は4億6960万トンから4億6720万トンに下方修正し、前年との比較にして2.4%、2年連続減少になる。小麦を1億9130万トンから1億9180万トンに引き上げた一方、雑穀は2億2330万トンから2億240万トンに下方修正。それぞれ前年比にすると1.9%、3.0%の減少になる。穀物の期末在庫は8億4780万トンの予想で、前回報告の8億4500万トンから上方修正。それでも、前年に比べると1.6%、3年ぶりの減少見通しになる。
Posted by 直 10/7/22 - 10:30



