2017年06月14日(水)
リビアやナイジェリアの回復進むなら世界需給均衡に遅れも、IEA
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は14日に発表した月報で、2017年度の世界石油需要の伸びを日量130万バレルと推定、前月から据え置きとした。最近の需要の伸び悩みは一時的な現象で、特にインドでは為替改革の影響が残っていると指摘。1-3月期には前年から90万バレルの伸びにしかならなかったが、2017年後半には回復基調が強まるとした。2018年の需要は日量9,930万バレルと140万バレル増加、過去最高を更新するとした。
5月の世界石油生産は日量9,669万バレルと前月から58.5万バレル増加、OPECと非OPEC産油国のどちらも生産が増加した。前年同月比では125万バレルそうかと、今年2月以来の高い伸びを記録、米国を中心とした非OPEC産油国の生産増が背景にある。
OPECの5月石油生産は日量3,208万バレルと、前月から29.0万バレル増加した。減産を免除されているリビアとナイジェリアの生産増が主な要因となっている。年初からの減産の遵守率は前月からやや下がったものの、96%という高水準は維持している。
OECD諸国の在庫は4月末時点で前月から1,860万バレル増加、製油所における生産増と輸入の増加が背景にある。過去5年平均は2億9,200万バレル上回っており、昨年にOPECが減産を決定した時点も上回っている。速報データによると、5月にはUAEのフジャイラーや日本、欧州、シンガポール、洋上在庫などを中心に在庫が減少に転じたと見られているが、米国とカナだの在庫は増加した。
製油所稼動は、4月と5月の稼動が記録的なものとなったことを受け、4-6月期と7-9月期の見通しを引き上げた。4-6月期は日量8,000万バレルに到達、7-9月期には8,130万バレルまで伸びるという。前年同期比ではどちらも日量110万バレルほどの増加なる。
IEAはこのほか、2017年後半の世界市場は供給不足に陥るとの見方を維持しているものの、米国の生産増加のペースが速まる可能性を指摘。まだリビアやナイジェリアの生産回復が進むなら、世界市場の需給バランスが取れるのにも遅れが生じる可能性があると指摘した。
Posted by 松 6/14/17 - 07:40



