2017年12月13日(水)
税制改革、景気押し上げても度合いは不透明・FRB議長
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後に行った記者会見で、税制改革による景気刺激を指摘しながらも、度合いは不透明との見方も示した。記者からトランプ米大統領が税制改革は4%の経済成長につながると見通したことが取り上げられたのに対し、向こう数年間で多少の押し上げ効果が見込め、また4%成長をもたらす政策を歓迎するとした一方で、実際4%に到達するのは厳しいとも述べた。税制改革は連銀の景気見通しにも反映されているとコメント。会合参加者の多くは不透明感が多いとの見方を示していたという。
イエレン議長は仮想通過ビットコインについて、極めて投機的な資産と述べた。支払いシステムでの役割は非常に小さく、安定した手段でもないとコメント。このほか、株価が高水準にあるからと言って、割高ではないとの見方を示した。低金利が株高支えていると評価。株式相場が売りの局面に入っても、金融システムを脅かすサインはないとした。
イエレン議長は来年2月に退任することになっており、今回の記者会見がFRB議長として最後だった。
Posted by 直 12/13/17 - 17:17