2022年11月15日(火)
10-12月期の世界石油需要は前年比で24万バレルの減少、IEA月報
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は15日に発表した月報で、2023年の世界石油需要が前年から日量160万バレル増加するとの見通しを示した。2022年の210万バレルから伸びが鈍化する。世界的な経済成長に対する逆風が強まっていることが背景にあり、2022年10-12月期の需要は、前年比で24万バレルの減少になるという。中国の景気減速や欧州のエネルギー危機、ドル高の進行などが需要増加の大きな足枷となっているとした。
10月の世界石油生産は日量1億170万バレルと、前月から41万バレル増加した。もっとも年末にかけてはOPECプラスの減産や欧州のロシア産原油の禁輸措置の発動により、日量100万バレルの減少が予想されるという。2022年の生産は日量9,990万バレルと、前年比で74万バレル増加、2023年には1億70万バレルに増加すると見られている。
製油所稼働は10月に日量8,040万バレルと、前月から50万バレル減少した。大西洋岸で110万バレルの減少となる一方、スエズ東岸では稼働が増えたという。稼働能力も拡大も予想されており、ロシアの減少分は相殺されると見られている。2022年通年では前年比で230万バレルの増加、2023年には140万バレルの増加が予想されている。ディーゼル燃料のクラックスプレッドは記録を更新、製油所の生成マージンも高止まりが続いている。
ロシアの石油輸出は10月に日量770万バレルと、前月から16.5万バレル増加した。欧州や中国、インド向けの出荷が増加したと見られている。欧州向けの原油輸出は日量150万バレルと、ウクライナ侵攻前から100万バレル減少、石油製品の輸出は日量100万バレルと、侵攻前の水準を30万バレル下回っている。
世界の石油在庫は9月に1,420万バレルの取り崩しとなった。OECD諸国の4,550万バレル、非OECD諸侯が1,930万バレル減少する一方で、洋上在庫は5,060万バレル増加した。OECD諸国の在庫は9月に800万バレル減少、2004年以来で40億バレルを割り込んだ。政府の戦略備蓄の放出は3,740万バレルに上った。
Posted by 松 11/15/22 - 06:47



