2016年10月19日(水)
米経済活動、10月初めにかけて拡大続ける・ベージュブック
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)が19日に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、国内の経済活動が8月終わりから10月初めにかけて拡大を続けたとの判断を示した。ほとんどの連銀が小幅成長、あるいは適度に伸びたと評価したが、ニューヨーク連銀だけは変化なしと報告した。前回のベージュブックとの比較では、セントルイスとカンザスシティー、ダラスの各地区で伸びのペースが速まった。このほか、見通しも概ね前向きで、一部の地区では緩やかな成長が引き続き見込まれているという。
労働市場で需給が引き締まっており、雇用と賃金は共に小幅の伸びがみられた。ほとんどの地区でインプットとアウトプット、あるいはどちらかのコストがほぼ横ばいとなったが、ネットではコスト上昇となった。
製造業に関する報告は強弱入り混じり、一部の連銀はドル高の影響による製造品の輸出不調を報告した。ほぼ全ての地区で小売販売が増加、目先緩やかな伸びになるとも予想されている。一方、自動車販売と観光業は地域間でまちまちだった。金融以外のサービス需要は全般に拡大。人材派遣の需要も堅調だった。貨物などの運送業が伸びたと報告する連銀もあったが、ほかの運輸セクターに関すると大半は低調な報告となった。
住宅建設は一段と増加する中、一部地区で住宅ストックが低水準なために販売に影響した。住宅価格は全般に緩やかなペースでの上昇を継続。商業用不動産は前回のベージュブックから改善がみられた。法人および消費者向けの融資需要は増加、信用度は引き続きしっかりで、改善した地区もあるとした。
農業に関すると、農産物のイールドは上昇したものの、価格下落が農家の収入を抑制したという。石油および天然ガスセクターではやや安定のサインが出てきたが、炭鉱についての報告はまだら模様だった。
今回のベージュブックは、10月7日までに収集した情報データをもとにダラス連銀がまとめた。11月1-2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での政策決定における討議資料となる。
Posted by 直 10/19/16 - 14:47



