2018年08月08日(水)
リッチモンド連銀総裁。利上げ継続の正当性を主張
[要人発言]
リッチモンド連銀のバーキン総裁は8日の講演で、利上げ継続にの正当性を主張する発言をした。失業率が低く、インフレ率も実質的に当局の目標水準にある中で政策金利を通常より低くしているのが適切と主張するのは難しいとコメント。また、当局の物価安定への取り組みに対する信頼に響くようなことはしたくないとし、利上げを続けるべきだという。特に、景気の底堅さを考えれば、利上げに伴うリスクな軽減されていると述べた。ただ、金利をどこまで引き上げるかは景気次第とした。
中小企業や消費者の信頼感が高いことが景気拡大を支えているとの見方を示した。ただ、数ヶ月前に比べて関税が神経質ムードを強めていることも認識。ミシガン大の調査で、関税への懸念は5月に比べて2倍増になったことなどを取り上げ、またサプライチェーンの問題や地政学および市場の不安定感が高まっていることも挙げ、金利上昇につながる可能性を示唆した。
バーキン総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーであり、これまですべての会合で利上げも含めて賛成票を投じた。
Posted by 直 8/8/18 - 14:41